生理学の重要用語300|調節のしくみで覚える暗記カード

値を覚えるかわりに、何がその値を決めるかをつかむ300枚。

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全300枚から30枚を抜粋して表示しています。

負のフィードバック意味:変化が生じると、その変化を打ち消す方向に働く調節。 ポイント:体の調節の大半がこの方式で、変動の幅を狭く保つ。 注意:打ち消すまでに時間がかかるため、値は目標の周りで揺れ続ける。
体液区画の考え方意味:体内の水が細胞内と細胞外に分かれ、細胞外がさらに間質と血漿に分かれる構造。 ポイント:区画の間の水の移動は浸透圧と静水圧で説明される。 注意:総量が同じでも、どの区画にあるかで体への影響が変わる。
細胞間の情報伝達様式意味:信号が届く距離によって内分泌、傍分泌、自己分泌、神経伝達に分ける整理。 ポイント:同じ物質でも伝達様式が違えば作用範囲と速さが変わる。 注意:距離による分類であり、物質の種類による分類ではない。
細胞のエネルギー代謝意味:栄養素を分解して使える形のエネルギーを取り出す過程。 ポイント:解糖系、クエン酸回路、電子伝達系の順に進む。 注意:酸素があるかどうかで進む経路と得られる量が変わる。
静止膜電位意味:刺激がないとき、細胞膜の内側が外側に対して負に帯電している状態。 ポイント:カリウムの透過性が高いことと、ポンプの働きがあわせてつくる。 注意:電位があるとは電荷が分かれていることであり、イオンがない意味ではない。
活動電位意味:脱分極、再分極、過分極と進む膜電位の急速な変化。 ポイント:ナトリウムの流入で脱分極し、カリウムの流出で再分極する。 注意:チャネルが開閉する時間差が、この順序をつくっている。
シナプス伝達意味:神経細胞のあいだで化学物質を介して信号が伝わる過程。 ポイント:活動電位がカルシウムの流入を招き、小胞から伝達物質が放出される。 注意:電気の信号が化学の信号に変わり、また電気の信号に戻る。
興奮収縮連関意味:筋線維の活動電位が収縮につながる一連の過程。 ポイント:横行小管を伝わった電位が筋小胞体からのカルシウム放出を招く。 注意:電気の出来事と機械の出来事をつなぐ橋にあたる。
自律神経の緊張度意味:交感と副交感が常に一定の活動を保っている状態。 ポイント:一方が増え他方が減ることで、細かい調節が可能になる。 注意:入れる切るの切り替えではなく、釣り合いを移す方式で働く。
睡眠と覚醒の調節意味:覚醒を保つ系と睡眠を促す系が釣り合って切り替わる調節。 ポイント:一日のリズムと、たまった睡眠の圧が重なって働く。 注意:眠ることは覚醒の系が能動的に弱められる過程として説明される。
筋のエネルギー供給の段階意味:収縮に使うエネルギーが、時間に応じて異なる経路から供給される仕組み。 ポイント:蓄えられたATPとクレアチンリン酸が先に使われ、次に解糖系、その後に酸素を使う代謝が主になる。 注意:経路ごとに供給の速さと持続の長さが異なる。
心筋の生理的特性意味:自ら興奮し、全体がまとまって収縮する性質。 ポイント:細胞が電気的につながり、一つの単位のように反応する。 注意:不応期が長く強縮が起こらない点が骨格筋と決定的に異なる。
心臓の自動能意味:外からの信号がなくても自ら興奮を生み出す心臓の性質。 ポイント:自動能をもつ部位は複数あるが、最も速いところがリズムを主導する。 注意:神経はリズムを作るのではなく、速さを調節する。
微小循環の調節意味:細動脈の緊張を変えて組織への血流を調節する仕組み。 ポイント:局所の代謝状態、神経、ホルモンが重なって働く。 注意:全身の圧を保ちながら必要な場所に多く送るという二つの目的が同時に働く。
冠循環の特徴意味:心臓自身を養う循環の生理的な性質。 ポイント:収縮期には血管が圧迫されて流れが減り、主に拡張期に流れる。 注意:心拍数が上がりすぎると拡張期が短くなり、流れる時間が減る。
血液の粘度と流れ意味:血液の粘りが流れの抵抗に影響する関係。 ポイント:赤血球の割合が高くなると粘度が上がり抵抗が増す。 注意:細い血管では流れの性質が太い血管と異なって現れる。
起立時の循環反応意味:横になった姿勢から立ち上がるとき、血液が下へ移動することに対応する反応。 ポイント:圧受容器の反射によって心拍数と血管の緊張が高まる。 注意:反応が遅れると脳への血流が一時的に減る向きになる。
呼吸と酸塩基意味:換気の量が二酸化炭素を通じて体液の酸性度に影響する関係。 ポイント:換気が増えれば二酸化炭素が抜けてアルカリ側へ、減れば酸性側へ傾く。 注意:呼吸は速く働く調節であり、腎は遅いが長く働く。
濾過を生む力意味:糸球体で液体を押し出す圧と引き留める圧の釣り合い。 ポイント:毛細血管の静水圧が押し出し、血漿タンパクの膠質浸透圧と嚢の圧が妨げる。 注意:三つの力の和が濾過の向きと大きさを決める。
近位尿細管の再吸収意味:濾し出された液の多くが戻される最初の区間。 ポイント:グルコース、アミノ酸、重炭酸の大部分がここで再吸収される。 注意:水が溶質に伴って動くため、浸透圧はあまり変わらない。
ヘンレループの対向流増幅意味:下る部分と上る部分の性質が異なることで髄質に濃度勾配が作られる仕組み。 ポイント:上る部分から溶質が出て、下る部分から水が出る。 注意:勾配を作ることと、それを利用することは別の段階である。
水の調節と抗利尿ホルモン意味:集合管の水の通り道を増やして水の再吸収を調節する仕組み。 ポイント:浸透圧が上がるか体液量が減ると分泌が増える。 注意:水だけを取り戻すため、浸透圧を下げる向きに働く。
ナトリウム平衡意味:摂取したナトリウムと排泄したナトリウムが釣り合うように調節される状態。 ポイント:ナトリウムの総量が細胞外液の量を決める。 注意:濃度と総量は別の話であり、量を決めるのは総量である。
唾液分泌の調節意味:自律神経の刺激によって唾液の量と性状が変わる調節。 ポイント:副交感神経の刺激では薄い唾液が多く、交感神経では濃い唾液が少なく出る。 注意:ホルモンより神経の調節が中心になる珍しい分泌である。
糖質の消化と吸収意味:多糖が単糖まで分解されて吸収される過程。 ポイント:単糖の形でしか吸収されず、ナトリウムの勾配を利用する輸送が関わる。 注意:分解が終わらなければ吸収されず大腸へ送られる。
肝の代謝機能意味:吸収した栄養素を処理し、蓄え、必要な物質に変える働き。 ポイント:門脈から入った物質が全身へ回る前にまず処理される。 注意:代謝、貯蔵、解毒、合成が一つの器官でまとめて行われる。
ホルモンの化学的分類意味:ペプチド系、ステロイド系、アミン系に分けるホルモンの区分。 ポイント:水に溶けるか脂質に溶けるかで、運ばれ方と作用の仕方が変わる。 注意:種類が違えば、反応が現れる速さと持続も変わる。
成長ホルモンの生理意味:成長と代謝に働くホルモンの調節と作用。 ポイント:肝で作られる仲介因子を介して組織の成長を促し、直接の作用では代謝を変える。 注意:分泌は一日を通じて一定ではなく、睡眠と関わるリズムをもつ。
インスリンとグルカゴンの均衡意味:血糖を下げるホルモンと上げるホルモンが拮抗して調節する構造。 ポイント:二つの比率が、貯蔵と動員のどちらへ向かうかを決める。 注意:片方の濃度だけでは向きがわからない。
性ホルモンの生理意味:生殖器の発達、二次性徴、生殖の周期を調節するホルモンの働き。 ポイント:下垂体前葉の性腺刺激ホルモンが生殖腺を調節し、フィードバックを受ける。 注意:骨や代謝、血管にも作用し、生殖に限られたホルモンではない。
このデッキについて

生理学が解剖学より手強いのは、覚える対象が物ではなく関係だからです。どこにあるかは図で確かめられますが、何が何を決めているかは文でしか捉えられません。このデッキはその関係を300枚に収めました。循環46枚、神経41枚、腎と体液40枚、呼吸39枚、消化と代謝30枚、細胞26枚、内分泌25枚、膜と電気生理24枚、筋21枚、調節の原理8枚という内訳です。 裏面は関係を一行に立てることに集中しました。一回拍出量は拡張期末容積から収縮期末容積を引いた値であり、駆出率は割合なので絶対量が減っても保たれること。血圧は心拍出量と末梢血管抵抗の積なので、調節はそのどちらに働くかで整理できること。筋紡錘は長さを、ゴルジ腱器官は張力を感知し、働く向きが逆であること。こうした場所を選んで載せています。 数値は載せていません。同じ指標でも年齢や姿勢、活動、測定法によって値が動くため、値だけを覚えると条件が変わったときに使えないからです。かわりに、何がその値を上げ下げするのかを収めました。最後の1枚は、生理学の値がなぜ範囲で示されるのかを扱います。 取り込むと間隔反復のスケジュールに乗ります。つかめた関係は間隔が伸びて出てこなくなり、毎回迷うものだけが戻ってきます。

よくある質問

無料プランでもデッキ全体を取り込めますか?
はい。保存済みのデッキを取り込む処理では新しいAI生成を実行せず、AIクレジットも消費しないため、無料プランで全300枚を取り込めます。
同じデッキをもう一度取り込むと重複しますか?
重複しません。すでにある同一カードはスキップされ、改訂で増えたカードだけが追加されます。削除後の再取り込みを含め、同じ公式デッキの取り込みは生涯3回までです。
Web版とスマートフォンアプリの両方で使えますか?
はい。デッキはアカウントに追加されるため、Web版、iOSアプリ、Androidアプリで同じ学習内容と進捗を利用できます。
取り込んだカードを自分向けに直せますか?
はい。取り込み後は自分のカードとして、表裏の編集、不要なカードの削除、タグの整理、別デッキへの移動を自由に行えます。
正常値が載っていないのはなぜですか?
同じ指標でも年齢や姿勢、活動、測定法によって値が変わるためです。値だけを覚えると条件が変わったときに使えませんが、何がその値を上げ下げするのかを知っていれば向きを読めます。具体的な値は使用中の教材と施設の基準で確かめるほうが確実です。
領域を絞って学習できますか?
できます。全カードに領域と細分類のタグが付いています。循環46枚、神経41枚、腎と体液40枚、呼吸39枚、消化と代謝30枚、細胞26枚、内分泌25枚、膜と電気生理24枚、筋21枚、調節の原理8枚という内訳なので、試験範囲の領域だけを回すことも、シナプスや酸塩基のような細分類で絞ることもできます。
解剖学デッキや看護師国家試験デッキと一緒に使えますか?
はい。三つは問いが違います。解剖学はどこにあるか、このデッキはどう調節されているか、看護の必修は看護の概念と制度が中心です。表面が重なるカードが1枚もないように分けてあるので、一緒に取り込んでも同じ内容を二度覚えることはありません。

体の調節のしくみを扱う学習用の教材であり、診断や臨床の判断の代わりにはなりません。編集基準日2026-08-22。