公務員試験の政治経済用語300|制度と理論を分けて整理
制度は条文で決まり、理論は前提で決まる。混ぜると両方あいまいになる。
300枚のカード
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全300枚から30枚を抜粋して表示しています。
| 表 | 裏 |
|---|---|
| 自由権 | 意味:国家が個人の領域に介入しないことを求める権利。 要点:精神的自由、経済的自由、人身の自由に分かれる。国家に積極的な行為を求める社会権と性格が異なる。 |
| 公共の福祉 | 意味:人権を制約する根拠として憲法が定める概念。 要点:人権相互の矛盾や衝突を調整する原理と理解されている。何をもって調整とみるかで学説が分かれる。 根拠:日本国憲法第12条、第13条 |
| 行政手続法 | 意味:処分、行政指導、届出、命令等の手続について共通する事項を定める法律。 要点:行政運営の公正の確保と透明性の向上を目的とする。事後の救済を扱う行政不服審査法とは役割が違う。 根拠:行政手続法第1条 |
| 大統領制 | 意味:国民が大統領を選び、大統領が行政権を担う制度。 要点:アメリカでは大統領は議会に対して責任を負わず、議会の解散権も持たない。厳格な三権分立の例とされる。 |
| 法の支配 | 意味:権力も法に従わなければならないという原理。 要点:イギリスで発達し、コモン・ローによる統治を含意する。法の内容の正当性を問う点で、形式のみを問う法治主義と区別される。 |
| 希少性 | 意味:欲求に対して資源が限られていること。 要点:経済学が選択を扱う出発点になる。希少だからこそ何を犠牲にするかという問題が生じる。 |
| 需要曲線 | 意味:価格と需要量の関係を表す右下がりの曲線。 要点:価格の変化は曲線上の移動、所得や嗜好、他の財の価格の変化は曲線そのものの移動として表れる。この区別が頻出になる。 |
| 限界効用 | 意味:財を1単位追加して消費したときに得られる効用の増分。 要点:消費量が増えるにつれて限界効用は小さくなるという限界効用逓減の法則が前提になる。 |
| 消費者余剰 | 意味:消費者が支払ってもよいと考える額と、実際に支払った額との差。 要点:需要曲線と価格線の間の面積として表される。生産者余剰との合計が総余剰になる。 |
| 限界費用 | 意味:生産を1単位増やしたときに追加でかかる費用。 要点:完全競争市場では価格と限界費用が一致する点で利潤が最大になる。平均費用と混同しやすい。 |
| 完全競争市場 | 意味:多数の売り手と買い手、同質の財、自由な参入退出、完全な情報を前提とする市場。 要点:個々の企業は価格を受け入れるだけの価格受容者になる。現実の市場を分析する基準として使われる。 |
| 市場の失敗 | 意味:市場に任せると資源配分が効率的にならない状態。 要点:独占、外部性、公共財、情報の非対称性が代表例になる。政府の介入を正当化する根拠として説明される。 |
| 国内総生産 | 意味:一定期間に国内で新たに生み出された付加価値の合計。 要点:国内で生み出されたかで区切るため、海外での日本企業の生産は含まない。中間生産物は二重計算を避けるため差し引く。 |
| 景気循環 | 意味:好況、後退、不況、回復を繰り返す経済の変動。 要点:在庫投資を要因とするキチンの波、設備投資によるジュグラーの波、建築需要によるクズネッツの波、技術革新によるコンドラチェフの波が挙げられる。 |
| インフレーション | 意味:物価が継続して上昇し、通貨の価値が下がる状態。 要点:需要が供給を上回るディマンド・プル型と、費用の上昇によるコスト・プッシュ型に分けられる。債務者に有利に働く。 |
| 有効需要の原理 | 意味:国民所得の大きさは需要の大きさによって決まるという考え方。 要点:ケインズが示した。供給が需要を作り出すとするセイの法則と対立する。 |
| 失業の種類 | 意味:摩擦的失業、構造的失業、需要不足による失業といった区分。 要点:摩擦的失業は転職に伴う一時的なもの、構造的失業は求人と求職の条件が合わないもの、需要不足による失業は景気の後退で生じる。 |
| 一般会計と特別会計 | 意味:国の基本的な歳入歳出を扱う会計と、特定の事業や資金を区分する会計。 要点:特別会計は目的ごとに設けられる。会計間のやり取りがあるため、単純に合計しても国の支出額にはならない。 根拠:財政法第13条 出典:2026-08-21にe-Gov法令検索の法令APIで財政法13条を取得し、国の会計を一般会計と特別会計に分けることを条文で確認。https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000034 |
| 国債 | 意味:国が財政上の必要から発行する債券。 要点:財政法は公共事業などの財源にあてる建設国債を例外的に認め、それ以外の赤字国債は特例法によって発行される。 根拠:財政法第4条 出典:2026-08-21にe-Gov法令検索の法令APIで財政法4条を取得し、歳出は公債または借入金以外の歳入を財源とすること、但書で公共事業費・出資金・貸付金の財源については国会の議決を経た金額の範囲内で公債を発行できることを条文で確認。赤字国債の特例法は4条の対象外。https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000034 |
| 補助金と交付金 | 意味:使途を特定して交付される資金と、使途を特定しない資金の区別。 要点:国庫支出金は特定財源、地方交付税は一般財源である。地方の自主性への影響が対比して問われる。 |
| 会計検査院 | 意味:国の収入支出の決算を検査する機関。 要点:内閣から独立した地位を持つ。検査報告は内閣を経て国会に提出される。 根拠:日本国憲法第90条、会計検査院法第1条 |
| 通貨の機能 | 意味:価値尺度、交換手段、価値の貯蔵手段という貨幣の働き。 要点:商品の価値を測り、取引を仲立ちし、購買力をためておく働きを指す。支払手段を加えて数える整理もある。 |
| 日本銀行の役割 | 意味:発券銀行、銀行の銀行、政府の銀行という3つの役割。 要点:唯一の発券銀行として銀行券を発行し、金融機関との取引を行い、国庫金の出納を扱う。 根拠:日本銀行法第1条 |
| 公開市場操作 | 意味:中央銀行が国債などを売買して市場の資金量を調整する手段。 要点:買いオペは資金を供給し、売りオペは資金を吸収する。現在の金融政策の中心的な手段である。 |
| 護送船団方式 | 意味:経営体力の弱い金融機関に合わせて行政が保護的に規制した方式。 要点:金融自由化の流れの中で見直された。1990年代の金融ビッグバンで転換が図られた。 |
| 労働基準法 | 意味:労働条件の最低基準を定める法律。 要点:労働時間は原則として1日8時間、1週40時間を超えてはならない。基準に達しない労働契約は、その部分が無効になる。 根拠:労働基準法第13条、第32条 出典:2026-08-21にe-Gov法令検索の法令APIで労働基準法13条と32条を取得し、1週40時間・1日8時間の上限と、基準に達しない労働契約はその部分が無効となり法定基準によることを条文で確認。https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049 |
| 社会保障の四本柱 | 意味:社会保険、公的扶助、社会福祉、公衆衛生という日本の社会保障の構成。 要点:社会保険は保険料を財源とし、公的扶助は税を財源とする。この違いが頻出になる。 |
| ブレトンウッズ体制 | 意味:第二次世界大戦後に成立した、ドルを基軸通貨とする固定相場制の体制。 要点:国際通貨基金と国際復興開発銀行が設立された。金とドルの交換が停止された1971年のニクソン・ショックで動揺した。 |
| 高度経済成長 | 意味:1950年代半ばから1970年代初めにかけての日本の急速な経済成長。 要点:神武景気やいざなぎ景気が含まれる。1968年に国民総生産が資本主義国で第2位になったとされる。 |
| ローレンツ曲線 | 意味:所得の低い順に人を並べ、累積の人数割合と累積の所得割合の関係を描いた曲線。 要点:完全に平等なら45度線に一致する。曲線が下に膨らむほど格差が大きい。 |
このデッキについて
政治と経済は、同じ科目名で並んでいても覚え方が違います。政治で決め手になるのは条文と手続の数字です。法律案の再可決は出席議員の3分の2、予算が自然成立するのは30日、内閣総理大臣の指名は10日、憲法改正の発議は総議員の3分の2。ここを詰めずに流すと、選択肢の数字を入れ替えられただけで落とします。経済で決め手になるのは前提と因果の向きです。需要曲線が動くのか曲線上を動くのか、乗数が大きくなるのは限界消費性向が大きいときか小さいときか。用語の意味は言えるのに解けない原因はここにあります。このデッキは300を1用語1枚に切り分け、裏面を意味、要点、根拠に分けました。 条文の数字は、e-Gov法令検索の法令APIで日本国憲法の条文そのものを開いて確かめました。衆議院の優越に関わる第59条、第60条、第67条と、憲法改正の第96条です。読んだのは法令ID 321CONSTITUTION の版です。条文は https://laws.e-gov.go.jp/law/321CONSTITUTION から読めます。根拠の行には法令名と条文番号を正式名称で置いてあるので、気になったところは自分で条文に当たれます。 政策の是非には踏み込まず、制度の仕組みを書きました。学説が分かれるものは、分かれると書いてあります。財政政策と金融政策のどちらを重んじるか、公債の負担が将来世代に移るかどうかは、立場によって答えが変わる論点で、試験で問われるのも評価ではなく対立の構図だからです。議員定数や税率、統計の数値のように年度で動くものは、数字を覚え込ませるのではなく、受験年度の最新資料で確認するよう裏面で指しています。 取り込むと間隔反復のスケジュールに乗ります。すぐ答えられる用語は間隔が伸びて視界から外れ、毎回迷う用語だけが戻ってきます。教養科目の中でも配点の重い分野を、一定の時間で保てるようになります。
よくある質問
- 無料プランでもデッキ全体を取り込めますか?
- はい。保存済みのデッキを取り込む処理では新しいAI生成を実行せず、AIクレジットも消費しないため、無料プランで300枚すべてを取り込めます。取り込み後も学習、編集、削除ができます。
- 同じデッキをもう一度取り込むと重複しますか?
- 重複しません。すでにある同一カードはスキップされ、改訂で増えたカードだけが追加されます。削除後の再取り込みを含め、同じ公式デッキの取り込みは生涯3回までです。
- Web版とスマートフォンアプリの両方で使えますか?
- はい。デッキはアカウントに追加されるため、Web版、iOSアプリ、Androidアプリで同じ学習内容と進捗を利用できます。
- 取り込んだカードを自分向けに直せますか?
- はい。取り込み後は自分のカードとして、表裏の編集、不要カードの削除、タグ整理、別デッキへの移動を自由に行えます。
- 分野の内訳と、カードの形式を教えてください。
- 政治163枚、経済137枚の計300枚です。政治は憲法の基本原理と人権、国会、内閣、裁判所、地方自治、選挙と政党、各国の政治制度、国際政治に分かれます。経済はミクロ、マクロ、財政、金融、労働と社会保障、国際経済、日本経済史に分かれます。表は用語だけ、裏は意味、要点を1項目1行で並べ、条文がある112枚には根拠の行を置いています。細分類のタグが付いているので、国際政治だけ、マクロだけ、といった絞り方ができます。
- 議員定数や税率のように、年度で変わる数値はどう扱っていますか?
- 覚え込ませずに、確認する対象として扱っています。議員定数、税率、統計の数値のように改正や公表で動くものは、数字を書く代わりに裏面の注意の行で受験年度の最新資料に当たるよう指しています。該当するのは18枚です。逆に、憲法の3分の2や30日のように条文で固定されている数字は、そのまま覚える対象として書いてあります。
- 政治と経済、どちらから回すと効率がよいですか?
- 分野のタグで区切って交互に回すのが続きます。政治は条文と手続の数字が中心なので短時間でも進み、経済は前提と因果を追うため頭が疲れているときは進みません。まず政治の憲法と統治を固め、経済はミクロの需要と供給、マクロの有効需要と乗数という骨格から入ると、財政と金融が乗せやすくなります。
- 憲法は法律系の専門科目の対策にも使えますか?
- 土台としては使えます。人権の分類、統治機構の手続、違憲審査の仕組みは専門科目でも同じ知識が問われます。ただしこのデッキは制度の骨格を1枚ずつ確認するもので、判例の事案と結論を細かく追う設計にはしていません。専門科目では判例集と併用してください。
公式問題の転載はなく、カードはすべてMemlyの独自執筆です。試験の出題知識として制度と理論を説明したものであり、個別の事案についての法律助言や投資助言ではありません。編集基準日2026-08-21。