高校物理の公式と概念250枚 成り立つ条件まで1枚に
物理の失点の多くは、公式を忘れたからではなく、成り立たない場面で使ったからです。
250枚のカード
収録カードを見る(30枚)
全250枚から30枚を抜粋して表示しています。
| 表 | 裏 |
|---|---|
| 速度と速さ | 意味:位置の変化を時間で割った量と、その大きさ。 要点:速度はベクトルで向きをもち、速さはスカラーになる。 注意:往復すると平均の速さは0にならないが、平均の速度は0になる。 |
| 剛体のつり合い | 意味:大きさのある物体が静止する条件。 要点:力の合力が0で、かつ任意の点のまわりの力のモーメントの和が0になる。 注意:力のつり合いだけでは足りない。回転しないことも要る。 |
| 仕事 | 意味:力が物体を動かしたときにする働きの量。 要点:力の大きさと、力の向きの変位成分との積で表す。 注意:力を加えても動かなければ仕事は0になる。 |
| 運動量 | 意味:質量と速度の積で表されるベクトル量。 要点:向きをもち、力積と結びつく。 注意:運動エネルギーとは別である。運動量は向きをもつ。 |
| 等速円運動 | 意味:一定の速さで円を描く運動。 要点:速度の向きが絶えず変わるため加速度がある。加速度は中心を向く。 注意:速さは一定でも速度は一定でない。向きが変わる。 |
| 単振動 | 意味:変位に比例し向きが逆の力を受けて往復する運動。 要点:等速円運動を一方向に射影した運動として表せる。 注意:往復運動すべてが単振動ではない。復元力が比例することが条件になる。 |
| 万有引力の法則 | 意味:2つの物体が質量の積に比例し距離の2乗に反比例する力で引き合うという法則。 要点:比例定数を万有引力定数という。 注意:距離は中心間の距離である。表面からの高さではない。 |
| 温度と熱運動 | 意味:物体を構成する粒子の乱雑な運動の激しさを表す量。 要点:絶対温度は粒子の運動エネルギーの平均に比例する。 注意:熱そのものではない。熱は移動するエネルギーである。 |
| 潜熱 | 意味:状態変化のときに出入りし、温度を変えない熱。 要点:融解熱と蒸発熱がある。蒸発熱のほうが大きい。 注意:加熱しているのに温度が上がらない区間の説明になる。 |
| ボイルの法則 | 意味:温度一定のとき気体の体積が圧力に反比例するという法則。 要点:圧力と体積の積が一定になる。 注意:温度が変わるときは使えない。条件を確かめる。 |
| 分子運動論 | 意味:気体の圧力や温度を分子の運動から説明する考え。 要点:圧力は分子が壁に衝突する力積の総和として説明される。 注意:分子1個の運動ではない。多数の平均として扱う。 |
| 波 | 意味:媒質の振動が次々と伝わっていく現象。 要点:波形は進むが媒質そのものは移動しない。 注意:物質が運ばれるのではない。運ばれるのはエネルギーである。 |
| 波の重ね合わせの原理 | 意味:複数の波が重なるとき、変位が単純に足し合わされるという原理。 要点:重なった後もそれぞれの波は形を変えず進む。 注意:波は衝突しない。通り抜ける。 |
| 反射の法則 | 意味:入射角と反射角が等しいという法則。 要点:角は境界面の法線から測る。 注意:面から測るのではない。法線から測る。 |
| 回折 | 意味:波が障害物の背後に回り込む現象。 要点:波長がすき間の幅に近いほど顕著になる。 注意:音がよく回り込むのは波長が長いためである。光は回り込みにくい。 |
| 音の三要素 | 意味:音の高さ、大きさ、音色。 要点:高さは振動数、大きさは振幅、音色は波形で決まる。 注意:大きな音ほど高いのではない。別の要素である。 |
| 光の速さ | 意味:真空中を光が進む速さ。 要点:どの慣性系から見ても同じ値になる。 注意:媒質中では遅くなる。真空中の値が最大になる。 |
| 波の独立性 | 意味:重なり合った後も各々の波が影響を受けずに進む性質。 要点:重ね合わせの原理と対になる。 注意:衝突して跳ね返るのではない。すり抜ける。 |
| 電荷 | 意味:物体が帯びる電気の量。 要点:正と負があり、同種は反発し異種は引き合う。単位はクーロンになる。 注意:電気量は保存する。移動するだけで生まれたり消えたりしない。 |
| コンデンサー | 意味:電荷を蓄える素子。 要点:蓄えられる電気量は電圧に比例し、比例定数を電気容量という。 注意:電流を流し続けるものではない。充電が終われば流れなくなる。 |
| 電流 | 意味:単位時間に断面を通過する電気量。 要点:正電荷が動く向きを正の向きとする。単位はアンペアになる。 注意:実際に動くのは電子で、向きは電流と逆になる。 |
| 磁場 | 意味:磁気的な力が働く空間の性質を表す量。 要点:ベクトル量で、磁力線の向きで表される。 注意:電場とは別である。電荷ではなく動く電荷や磁石が源になる。 |
| 電磁誘導 | 意味:コイルを貫く磁束が変化すると起電力が生じる現象。 要点:ファラデーの法則で表される。 注意:磁束が大きいことではなく、変化することが条件になる。 |
| 交流の発生 | 意味:磁場中でコイルを回転させて周期的に変わる起電力を得る仕組み。 要点:起電力は正弦的に変化する。 注意:回転そのものが電気を生むのではない。磁束の変化が生む。 |
| 光電効果 | 意味:金属に光を当てると電子が飛び出す現象。 要点:振動数が限界振動数を超えないと起こらない。光の強さは電子の数を決める。 注意:光を強くしても限界振動数以下では起こらない。波動説では説明できない。 |
| 物質波 | 意味:粒子が波としての性質をもつという考え。 要点:ド・ブロイが提唱し、波長は運動量に反比例する。 注意:大きな物体でも波長は定義できるが、極端に短く観測できない。 |
| 原子の構造 | 意味:中心の原子核とそのまわりの電子からなる構造。 要点:原子核は陽子と中性子でできる。原子の大きさは電子の広がりで決まる。 注意:原子核は原子に比べて極端に小さい。ほとんどが空間である。 |
| 原子核の構成 | 意味:陽子と中性子からなる原子の中心。 要点:陽子の数が原子番号、陽子と中性子の和が質量数になる。 注意:陽子どうしは反発する。核力が結びつけている。 |
| 放射線の種類 | 意味:アルファ線、ベータ線、ガンマ線の三つ。 要点:アルファ線はヘリウムの原子核、ベータ線は電子、ガンマ線は電磁波である。 注意:透過力と電離作用の順序が逆になる。アルファ線は透過力が弱く電離作用が強い。 |
| 質量欠損 | 意味:原子核の質量が構成粒子の質量の和より小さいこと。 要点:その差が結合エネルギーに対応する。 注意:質量が消えたのではない。エネルギーに対応している。 |
このデッキについて
力学的エネルギー保存則を書けても、摩擦がある斜面で使ってしまえば答えは合いません。運動量保存則を覚えていても、外力が働く系に当てはめれば同じことです。物理でつまずくのは公式の暗記ではなく、その公式がいつ使えていつ使えないのかを言葉にしていないところにあります。 このデッキは250枚で、1枚に1つの公式か概念を置いています。裏は三行に固定してあり、「意味」がそれが何を述べているのかを一文で書き、「要点」が式を言葉と記号で示して使う場面を添え、「注意」が成り立つ条件や混同しやすい量との違いを名指しします。構成は、力学、熱と気体、波動、電気と磁気、原子と原子核の五つに分けました。 数値の代入は入れていません。物理で必要なのは計算の練習と、どの関係を選ぶかの判断で、後者は問題を解く前に決まります。間隔反復で回すと、条件まで込みで身についた式は出てこなくなり、いつも当てはめ先を間違える式だけが戻ってきます。
よくある質問
- 各セクションの枚数はどうなっていますか。
- 力学が75枚、熱と気体が35枚、波動が45枚、電気と磁気が65枚、原子と原子核が30枚で、合計250枚です。すべてのカードにセクションと小項目のタグが付いているので、力学だけ、波動だけといった絞り込みができます。
- 計算問題は入っていますか。
- 数値を代入した計算は入っていません。代わりに、その計算を始める前に決めなければならないことを扱っています。どの保存則が使えるか、どの向きを正とするか、どの近似が許されるかといった判断です。計算の速さは問題演習で身につきます。
- 物理基礎の範囲も含まれますか。
- 含まれます。運動の表し方、力のつり合い、仕事とエネルギー、波の基本、電気回路といった内容は物理基礎と重なります。そのうえで、剛体の回転や電磁誘導、原子核のように物理の範囲まで扱っているので、両方の学習に使えます。
- 無料プランでもデッキ全体を取り込めますか?
- はい。保存済みのデッキを取り込む処理では新しいAI生成を実行せず、AIクレジットも消費しないため、無料プランで250枚すべてを取り込めます。取り込み後も学習、編集、削除ができます。
- 同じデッキをもう一度取り込むと重複しますか?
- 重複しません。すでにある同一カードはスキップされ、改訂で増えたカードだけが追加されます。削除後の再取り込みを含め、同じ公式デッキの取り込みは生涯3回までです。
- Web版とスマートフォンアプリの両方で使えますか?
- はい。デッキはアカウントに追加されるため、Web版、iOSアプリ、Androidアプリで同じ学習内容と進捗を利用できます。
- 取り込んだカードを自分向けに直せますか?
- はい。取り込み後は自分のカードとして、表裏の編集、不要カードの削除、タグ整理、別デッキへの移動を自由に行えます。
公式問題の転載はなく、カードはすべてMemlyの独自執筆です。編集基準日2026-08-31。